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 新庁舎等建設、検証の修正予算を可決

 6月定例会に市長は、西岡前市長がまとめた設計案を検証をすることもなく、そのまま進めるとして、実施設計委託料と市民説明会の開催のための補正予算を提案しました。

 日本共産党は、6月定例会で、新庁舎等建設を前に進めるため、市長が提案する現設計案の検証を求める修正予算を、子どもの権利を守る会、自民・信頼の小金井、公明党と共同提案し、可決させました。

 

 日本共産党小金井市議団を代表し、議案第56号、令和5年度小金井市一般会計補正予算(第4回)に反対し、修正案に賛成の立場から討論をいたします。

 本補正予算は、新庁舎等建設を再開するため、実施設計委託料と市民説明会の経費3,178万円を計上しています。この予算に対し、自由民主党・信頼の小金井、子どもの権利を守る会、小金井市議会公明党、日本共産党小金井市議団が提案している修正案は、予算特別委員会において、市議会の求めに応じて示された検証調査の実施項目の資料にある、構造計画を総耐震または総免震にした場合や、地下駐車場の廃止、広場の確保など、10項目について検証を実施するというものです。4会派の設計に対する考え方はそれぞれ違います。しかし、お互いが主張だけし合っても、新庁舎建設は暗礁に乗り上げるだけです。

 30年の長きにわたって解決できていないこの問題を打開することへの責任の一端は、市議会にもあります。したがって、少なくとも現在の設計について、昨年7か月間かけて、市と市議会で協議してきたことを検証し、見直せるものは見直していくことは、建設に向かって進んでいくための過程ではやらなければならない作業であり、それが早期建設につながる道だと考えます。

 現設計を推進している議員の皆さんは、早期に建設する必要がある、そうおっしゃいます。それは私たちも同じです。しかし、現状は、この市議会では、現設計に対して懸念を表し、検証しようという議員が多数なのに、ただただ主張するだけでは、何ら解決ができないではありませんか。お互いが歩み寄らなければ何も進まないのではないでしょうか。推進する皆さんは、一体どうお考えになっているんでしょうか。


 私たち日本共産党小金井市議団は、新庁舎等建設に対する意見や立場の違いを乗り越えるため、高度な判断をした次第です。しかし、日本共産党小金井市議団は、この設計委託料をもって実施設計案に賛成するものではなく、検証結果と、それに対する今後の市の対応を見て判断することになります。まずは検証をして、そして、今後の方策を考えることが最優先であると考えています。


 今回、市長から示された再開方針案では、現設計を基本として、構造に影響を及ぼさない範囲で、可能な限り早期実施を目指すとしています。早期建設の理由として、新福祉会館の早期開設、本庁舎の老朽化と第二庁舎の賃貸借の早期解消を挙げられていますが、私たちも当然のことだと考えます。しかし、次の理由で、早期に検証を行い、見直す必要があると考えています。

 今回示された方針案については、幾つか問題を指摘し、今後の検証を進める上での参考にしていただければと考えています。示された方針案は、建設工事費115億円、総事業費は138億円となり、開設は、新福祉会館が2026年5月、新庁舎は2027年8月を見込んでいます。

 第1に、市は、市民の意見を聞いて進めてきたと、再開方針で主張しています。再開方針は、施設の使い方の市民の意見聴取と設計内容の意見聴取について一緒にして述べており、正確さに欠けています。市民ワークショップ、こがねいミーティングは、設計会社が広場などをどう利用するかを意見聴取したのであって、設計内容に触れるものではありませんでした。設計内容や工事費について市民に初めて示されたのは、令和2年2月の基本設計案の市民説明会やパブリックコメントでした。パブリックコメントの結果によれば、市民150人、395件の意見が寄せられました。広場については、150人のうち37人が、広場の狭さや南側に広場の設置を求める意見でした。全体の約25%です。また、構造計画については25人、ほとんどが、両施設を同じ免震構造にしてほしいとの意見を寄せられています。こうした設計に対する意見について検証を行い、設計案に反映すべきでしたが、こうした意見は全く取り上げられませんでした。


 2つ目に、市民生活支援や今後の行政課題に財源を振り向けるべきであり、コストダウンを図ることは、どうしても、現下の経済状況から求められていることです。

 市民生活は物価高騰の中、厳しい生活を強いられており、生活支援策は待ったなしです。学校給食費の無償化を始め、子育て支援策の拡充、高齢者の介護や医療負担増への抑制策、障害者の支援施設の誘致やサービスの拡充など、市民の切実な願い、実現をどう進めるのかを考えると、この庁舎だけに138億円を使うというわけにはいきません。コストダウンが不可欠です。

 現在の設計案の総事業費138億円ですが、そのうち市債、市の借金は86億4,500万円です。その結果、市債総額は、令和11年度で約300億円となり、現在の150億円の2倍に膨れ上がります。また、この新庁舎等建設に伴う借金返済と維持管理費の総額を見るにつけ、今後、財政運営は大丈夫かと思わざるを得ません。資料によれば、新庁舎等建設債の償還金額は、令和11年度から令和26年度までの16年間、毎年5億5,000万円です。維持管理費は約3億円です。合計で、庁舎にかかる経費は8億5,000万円です。現状の本庁舎、第二庁舎の維持管理費は合わせて4億2,600万円ですから、2倍になります。

 今回、日本共産党小金井市議団が提案している見直し案では、試算で、庁舎の借金を51億円に抑えれば、この8億5,000万円から約2億円の節約ができ、これを財源に、市民の切実な願い実現に回すことができると考えます。市長は、そうした分析も行わず、西岡前市長の設計案をそっくりそのまま提案しており、無策の提案に、市長に期待していた人の中からも期待外れだったという声が上がっています。


 3つ目に、再開方針で示された工事費と財政計画に基づく財政見通しの点も精査が必要です。庁舎等建設及び公共施設マネジメント推進調査特別委員会で、基金残高について指摘いたしました。市の説明では、この財政計画の見通しは、第5次長期基本計画の前期財政計画で決まっているものを計上したものであり、令和8年度から令和12年度の後期財政計画は未確定であり、今後計上していくものであるということでありました。今回、この庁舎建設の費用が、財政の見通しがあるかどうかを判断するための資料でありましたが、令和8年から12年の計画が未確定のものが含まれていないところに、私は、今回示されたこの財政計画で、庁舎建設が十分にやりくりができると言えるのかという点では、非常に疑問を持ちます。

 長い間の課題である図書館、そして30年後の可燃ごみ処理施設整備などにはそれ相当の費用がかかるわけですが、現状の財政計画における基金は、教育施設整備基金は、令和12年度まで政策的積立てはゼロで、僅か1億3,000万円前後、環境基金は約12億円あったものが、令和12年度で2億円弱に維持したままです。10年間の計画は明らかになっていなくても、市がやるべき課題を見通せば、全体的に基金にどう積み立てていくかを考えていくことが、将来への市の責任ではないでしょうか。

 この行き当たりばったりの市の財政が、いつも、市を、市民を圧迫し、市民生活に重大な影響を与えてきました。市民生活支援や、他の基金に積み立てない結果、財政調整基金が令和12年度、52億円を維持するのは当たり前のことで、これを容認するかどうかが問われているのではないでしょうか。まさに、新庁舎建設を進めるだけの財政計画と言われても仕方がありません。庁舎の見通しが立たなければ、他が進まないと市長は主張されますが、私は、市政というのは、様々な課題全体を視野に入れて、庁舎の見通しを持っていくべきだと考えています。庁舎が決まらなければ他が決まらないというのは、全く理解できません。


 4つ目に、令和2年から始まった新型コロナウイルス感染症や、その下での経済の不安定な状況などを見通して、市議会多数は、経済状況等に考慮して、コストダウンの見直しを求めることを何度も決議として可決させてきましたが、前市長は、この決議を聞き入れずに、実施設計に突き進み、市議会多数の同意を得られず行き詰まりました。今やらなければどうなるんだとか、今後いつできるか分からないとか、そういうことをおっしゃいますが、だったらこの7年間は一体何だったのか。それを支えてきた議員の皆さんは、なぜもっとしっかりと、この市長のやり方に意見を述べ、早期に建設できるような、そうした、議会全体の協議を行わなかったのか、私は、そのことを申し上げておきたいと思います。

 この行き詰まった設計を基に、白井市長が進めるという立場では、また行き詰まることが明らかで、打開できないと考えます。市議会が上げた令和2年6月、新型コロナウイルス感染症を踏まえ、新庁舎及び(仮称)新福祉会館建設に関して慎重な検討を求める決議を、今回、修正提案を行った14名の賛成で可決させてきました。その後、令和2年12月には、財政的裏付けを明らかにすることを求める決議、令和3年3月にも、財政的裏付けを明らかにしコストダウンの検討を求める決議、令和3年6月には、市民生活に影響を与えない新庁舎等建設を求める決議、令和3年10月には、社会経済状況や市財政に与える影響に鑑み、新庁舎等建設の見直しを求める決議、6回にわたって可決してきましたが、全くこれが実行されてこなかったというのが現実です。議会軽視も、前市長は甚だしいと言わざるを得ません。

 昨年、市と市議会の協議の場で、日本共産党小金井市議団は、市案に対する対案を見直し案として、当時の情報公開こがねい、元気!小金井の議員の皆さんと共同提案しました。また、他会派からも、様々な提案がなされました。しかし、市は、これを無視し続け、検証しようとしませんでした。全く失礼な話です。西岡前市長から変わった白井市長も、この7か月間、検証の跡は見えません。白井市長は、市議会と協議の場を設け、検証すべきだったのではないでしょうか。市と市議会の協議の場で提案された各会派の提案について、専門的な知見を聞いていくのは当然です。今後、検証に当たっては、市と市議会がしっかり協議をする場を設けていただきたいと思います。そして市民にも情報を公開し、理解が得られる内容の見直しを強く求めるものであります。

 建設に当たって、現設計案を推進されている皆さんにも、ぜひ、一緒に検証を進め、より良い庁舎を、この市議会が、いろいろな意見があっても力を合わせて建設をする、そういうベクトルに向かって突き進んでいければ、私は、大変多くの市民から歓迎されると考えます。ぜひ、多くの皆さんがこの修正予算に賛成されることを願って、私の原案への反対討論といたします。


 




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